違う次元に突入したインターネット
スマホ型ネット社会への移行

広告収益の大衆化がネット汚染を生み出した
スマホ型社会になってから社会は多様化の一途を辿っていると思われる。最も大きな変化は、「広告収益化」の大衆化だ。
有名なところだとユーチューブの「ピコ太郎」が居る。
ジャスティン・ビーバーが取り上げた事と、簡単な英語でのギャグが世界中で見られるようになった。
あの一本での動画収益はテレビ等の取り上げを入れれば数億に上がるだろう。
一昔前では考えられなかった現象で、グーグルはユーチューブを巨大な収益プラットフォームにする事に成功した。現在もユーチューブの進化は続いていく筈だ。ここでも既存モデルが壊れ始めている。
今日の大きなネット問題は広告収益が大衆化された事で生み出された。
これはグーグルも誤算で有ったと思われるが、検索結果を操る事で広告クリックを増やす手法が蔓延しだした。
この話は一般的に理解されづらいがインターネットを簡単に言えば言葉の道具という事になる。例えば、貴方が「たこ焼き」の事が知りたい場合、
ページの中に「たこ焼き」という言葉が無ければ検索しても見つからない。
そして「たこ焼き」の何が知りたいのかである。
美味しいたこ焼き屋が知りたいのか、たこ焼きの作り方が知りたいのか、たこ焼きの材料が知りたいのか?
その検索者の意図がそのページに含まれているかどうかが重要になる。
よってネット上にはあらゆる検索語句に対して、ページを作る会社が登場してきた。
よく検索される語句をテーマにしたページを大量に作り始めた。
「がんによく効く」とか「がんが治った」とかだ。
問題は医師でも「治る」という言葉は厳禁である。
まして医師でも無いものが「治療」という言葉を使うことも医師法違反になる。
ところが、DeNAや様々なライターはそんな事をお構いなしに
治るとか治療という言葉を使ったページを大量に作り出した。
そして、今はそういった会社に記事を書く人材を投入する為の会社まで登場してきている。
それらのコンテンツを取り締まるグーグル
そしてそれらの広告収益目当てで文章を書くコンテンツをグーグルが取り締まる。コンテンツを配信している人々に収益を与えているのもグーグルで、それを取り締まるのもグーグルという図式が出来上がった
「WebビジネスはSEO強い方が正義」
という風潮をぶっ壊したのが、一昨年のWELQ事件。その一方叩かれるまでは業界を席巻し相当の広告費を荒稼ぎしたことを考えると、
「ガセネタでもバレなきゃOK」
というサイト・業者は今も存在し続けているんだろうなあ?— dusk@WEB解析に強いクソオタク (@dddusk) August 13, 2018
その大きな原因を作ったのは大企業のDeNAだ。
少なくともDeNA程の大企業であれば法務もいる筈だし、
取締役会で事業として成立するかどうか議論されるはずだ。
Welqのビジネスモデルは女性起業家が立ち上げたと言われるが
ITのDeNA程の大企業がそれらを知らなかったとは到底思えない。
画像はネット内のものをパクリ、記事もパクリ書き直し、
ある意味異常な事件だったが、グーグルの検索技術はそんな程度のものである事も露呈した事件だった。
それが今にも大きく影響している。
グーグルが検索結果を様々に変えているのは、こういう連中が影響している。
コンテンツ産業はテレビ・ラジオをも巻き込んだ大変革時代に突入
コンテンツ産業が未来にどんな影響を及ぼすのかはまだ見えていないのかもしれない。IT業界はとにかく変化が早い。
グーグルも独禁法で引っかかる可能性が無い分けでも無い。
マイクロソフトが独禁法でブラウザの抱き合わせを禁止されグーグルクロームが生まれた。
そういう事が起きるかもしれない。
しかし、日本からこういったプラットフォームが出てきていない。
ユーチューブはグーグル。facebookはインスタグラムを持つ。twitter、アマゾンと全てアメリカの会社が世界中を席巻しはじめている。
貴方は今、テレビとユーチューブどちらを見るようになってきているのでしょうか?
インターネットはホームページを見るための道具という役割はほぼ終わりつつある。
これからインターネットがどういう使われ方をするのか?
まだまだ大きな変化が起きる。
ネットが様々な電子機器とつながり、最後は人間ともつながる筈だ。それが人類をどうしていくのか、まだ始まったばかりだ。
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